証券アナリストは経理財務への転職にアピールになるか？業界や職種によって対応は異なる

証券アナリストとは？

証券アナリストは、株式や債券など金融市場を分析する仕事です。
その能力を示す資格として、日本証券アナリスト協会が実施する「証券アナリスト」です。

この証券アナリスト、実は一時期トライしたことがあります。
結局、試験を受けずに終わってしまいましたが……。

証券アナリストの試験の仕組みは若干面倒です。

1次試験と2次試験は同じ年に行われるわけではないので1年以上時間がかかります。
試験難易度は高くない資格ですが、勉強スタートから合格まで長い時間がかかるのでそれなりの覚悟が必要です。

証券アナリストというと金融の業界資格のように思えますが、誰でも通信教育講座を受講することが出来ます。
金融への転職を希望する人や経理部・財務部などファイナンス部門で働く人などが受験生として多いんじゃないでしょうか。

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証券アナリストは経理部への転職でアピールになるか？

試験内容は実務的だが経理部には役不足

証券アナリストの1次試験は下記の3科目です。

2次試験は下記の4科目です。

証券アナリストは、経理部向けに作られた試験ではありません。
財務諸表の基本的な知識、財務諸表の読み方・分析方法などを学べますが、経理部で働く知識としては不足しています。

経理部には基本中の基本である「仕訳」は知識がある前提ですが、仕訳の知識がなくなって試験に合格することが出来ます。

経理部へのアピールということだけを考えれば、時間も金もかかる証券アナリストよりも簿記2級の方が有効的です。
確かに「証券アナリスト」という肩書きは格好いいんですが…。

財務部なら無駄にならない！

証券アナリストは試験科目の通り、経理部というよりは財務部に有利な試験科目となっています。

金融機関や財務部の募集要項に、「証券アナリスト尚可」という文言も時々見かけます。
証券アナリストを持っていて損はないです。

ホント損にならない程度で持っているからと言って採用決定というわけではありません。
それでも証券アナリストを目指す…という方は、「米国証券アナリスト(CFA)」がオススメです。

CFAは証券アナリストと比べると、難易度は高く時間はかかりますが、CFAは世界的にメジャーな資格になっています。

友人に2人CFAに合格した人がいますが、2人共「すごい面倒だった…」とも。

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